2014年6月30日月曜日

縦書為替印‐京都市内の支局

世間さまが仕事に精出してなさるお天道様の下で、こんな気楽なブログも些少の後ろめたさがあります。

それでも勇気を出して、今日も投稿に精を出します。

前世紀の末(1997 - 1999)にJR西日本が三都物語というキャンペーンをやりました。
葵千智と酒井美紀が出演するテレビCMがありました。

葵千智は、以前に出演して人気を博したロリエのCMでは酒井美紀に取って代わられたのですが、このCMでは二人仲好しの友達同士役でした。

三都はもちろん京都大阪神戸のことです。

そういうわけで、今日は京都の支局です。

京都は私の故郷ではありますが、いわゆる「御当地収集」はやっておりません。むしろまだ見知らない町の方に魅力を感じます。

早い話が完集できていないということです。

京都の支局は三つ ― 五条、今出川、伏見です。

五条支局は今でこそ国道1号沿いで通過道路になってしまっていますが、往時はメインストリートだったようです。
その五条大橋の西詰、北側か南側か定かではありませんが、いわば京都の玄関口に支局を構えたということのようです。

今出川支局は御所の北側の通り、同志社大学との間を東西に走る通りにありました。
好きな通りです。大学の赤煉瓦のキャンパスと御所の緑。

何度か引っ越しをしているようですが、支局を名乗った時期は御所の西北角から数十メートルの場所だったとのこと。

余談ながら(このブログ自体が余談みたいなものですが)、御所の南側を東西に走る通りが丸太町です。
そうです。丸太町為替取扱所のあった通りです。
この通りは、今出川とは逆に北側に御所の緑、南側は江戸時代から続くかという有職の店や五色豆の小さな菓舗が軒を連ねて、良い雰囲気です。

とても便利な労作「明治の全郵便局所沿革」では「まるたちょう」と振り仮名が振られてますが「まるたまち」です。
理由は、「みんなそう呼んでいるから」です。

御所の南と北というだけの違いですので、私は今でもときどき間違えます。支局は今出川、受取所は丸太町 ― です。

残る伏見支局は、現在の伏見郵便局と同じ場所でしょうか、よく知りません。
伏見城の城下町だったところで、郵便局の周囲は京町、両替町、加賀屋敷町、毛利長門町…らしい地名がたくさん残っています。
宇治川をはさんでその南側が宇治の小倉ですが、当時は巨椋池がありました。

切手は、肝心の「支局」の文字が見えません。日付から間違いなく支局と判断できるという、えらい苦しい言い訳の必要な消印です。

京都の支局もかなり遅くまで褐色印を使っていました。中央の言うことを聞かないのは、天子様を東京に連れて行かれて街が寂れてしまった恨みでもあったのでしょうか。

では、リーフです。

 
【自己評】 今出川の大型印なんて見たことがありません。死ぬまでに一度は拝みたいものです。
もうひとつ、現実的な切なさですが、印色が褐色から黒に変わる時期が特定できていないのは情けないです…。

0 件のコメント:

コメントを投稿