一昨日の土曜から日曜にかけて、うれしいことが二つありました。
その1
国立国会図書館のコピーサービスを初めて利用したら、大当たりでした。
3年ほど前に、府立図書館を通じて国会図書館にレファランスを申し込みました。
農商務省駅逓局時代の「達」と逓信省時代の「公達」とは、法的効果として何が異なるのか。
― という禅問答みたいな照会です。
府立図書館司書から「滅多に回答は返ってきませんよ」とのアドバイスがありましたが、そのとおりでした。
今月の13日に必要な登録をして、コピーサービスを申し込みました。
前回のことがあるので、半年くらいかかるかなと思っていたら、一週間後にコピーが届きました。
国立には「駅逓」の合本が所蔵されています。丸二型日付印の詳しいことが知りたかったのですが、手元には本池さんの連載論文のうち後篇しかありませんでした。
長い間前篇を探していました。
府立図書館も最新式の書籍運搬装置があって、5冊づつ小さいコンテナボックスに入れて、閉架書庫からカウンターまで機械で運ぶカラクリです。
同様のものがあるとしても、送料込みで703円では、とても人件費は賄えないはずです。
税金は、こういう文化の香り豊かなところにもっと盛大に使ってほしいものです。
私は酒税・たばこ税の高額納税者です。
しかし、使えるコピーサービス(=外部委託)、使えないレファランス(=司書直営)となると、何だか末期の社会保険庁みたいな…。
その2
eBayのできごとです。
落としたロットを点検していると、有ろうはずの無い目打入り勅額の使用済みが!
しかも読めます。葛飾/20. 9. 1x/東京都
売り手は何度もお世話になったpapercactusさんとおっしゃる方です。
成約済みが紛来したものなら大変ですので、すぐにメールを送って同時に返送してやりました。
御丁寧にも、消印の解説と最近の相場を知らせて…。
同じようなことが過去にもありました。田沢、菊、新小判の使用済みロットに旧小判3銭薄紙の墨点が紛れ込んでいたり。
売り手がギリシャで、当時緊縮財政で大変だった時代です。これも日専のコピーと解説を付けて返送しましたが、初回取引で気味悪がられたのか、お礼のメールもありませんでした。
今回はお得意さんです。「フィラテリストとして他の収集家や切手商に迷惑をかけるわけはいかない」などとメールに書いてイチビッて返送しました。
よいことをした後は気持ちがよいものです。(サヨケ)
ということで、大阪支局の3リーフ目です。
資料数が少ないため、日付データ以外ほとんど書き込みをしていませんが、
高麗橋は開設初年度は資料なし。明治29年度は多分年度当初付近での印顆更新。明治30年度も同様の時期の更新。
明治31年度も時期不明ですが11月までには更新されています。
33年度も8月までには更新。
34年度のみ更新なし。
新小判50銭は、一昨日に到着したホヤホヤです。
売り手はオーストラリアのgabychan2002さん ― 大変フレンドリーな方です。
ということで規則正しく毎年度境に更新されていると考えるのが妥当かと…。
次の天満はseiun19jpさんのお下がり。
堀江は、以前にも書きましたpostalhistorianさんのロットから。数十枚の菊1銭ロットの画像をルーペで点検、一人北叟笑んで1,001円で落札。
【自己評】 このリーフも、私にとっては大成功の部類です。
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