昨夜せっかく降った雨も止んでしまい、元の暑さに戻ってしまいました。
eBayに東四十物町為替取扱所の半欠けが押印されたUPU緑1銭を含むロットが出品されていたのですが、つい先ほど逃げられてしまいました。
実に悔しいのですが、人生にはこんなこともよくありますので気を取り直して投稿を続けます。
今日は東京支局の5リーフ目 めでたく最終日です。
青山と飯田町だけのリーフです。
青山支局には月II K/H 型が、飯田町には月II KH 型がそれぞれあります。
このうち青山支局のものが国名を入れたタイプとしては最も古いようです。
「ちょっと待て」とおっしゃる方がおいでになるのは承知しています。
長崎の本博多支局でもっと早く使われています。でも官名詐称です。郵便支局が郵便電信支局となった例のヤツです。
私も未集ですのでこの際無視して話を進めます。
麻布支局と並んで飯田町支局がこの青山に次いで、明治32年に国名入りが出現します。
ところがとんでもないものを見つけました。しかも3枚も。
各局とも為替印の印顆は一個だけと定められていたらしいのですが、明治33年5月15日の日付の月II K 型があります。
察するに、郵便貯金の消印として使用されたものと考えています。
この支局が御婚儀の佳辰(当時の表現です)には東宮殿下の通御の道筋に当たった「お膝元」のようで、おそらく記念貯金の行事でもあったのでしょうか。
国を挙げての盛大なお祝いに猫の手も借りたいほどの忙しさであれば、普段使いの月II KH 型の外にもう一つ使われても不思議はありません。
明治31年の印影をリーフに貼っていますが、どうも異なる印影のようです。
もしかしたら特注の新品かも知れません。
【自己評】 飯田町の月II KH 型は、6月以降の日付も貼っておきたいところ。未調査ですが、記念の切手貯金についてどこかに文献が残っているかも知れません。
時の逓信省通信局がこの紀念切手のためだけに大層な本を拵えて、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーで画像を見ることができます。
「東宮御婚儀祝典郵便切手」で検索あれ。
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