今日で為替取扱所シリーズも終わりです。
棹尾を飾るのは宇都宮大工町。
年II C バランス型と呼ばれる特殊型です。
告示を御覧いただきましたらお判りと思います。どこまでが市名でどこからが所名なのか判然としません。
当時は、所名について法律用語みたいに厳密に考えなかったと思います。
ですから出来上がった印顆も、どう見ても「市」を削ったようなバランスの悪さになっています。
或いは、発注時に「宇都宮市/大工町」としてしまって、検収時に削らせた ― のかも。
告示の書き方が、そのことを伺わせます。
(前橋市立川町と御比較あれ)
時代が下がって明治36年の郵便電信受取所のときは、さすがに厳密な(=わたし好みの)告示にしています。
「宇都宮市宇都宮大工町」 こうこなくちゃ!
郵便受取所も年II K1型は、市制施行前だったためちゃんとルールどおりの表示になっています。
ところが市制施行後は、また元に戻ってしまうという楽しさ…。
ヤフオクで小包送票を入手しました。
二重丸の朱の所印は、
真ん中に「宇都宮」 = 市(町)名です。
外側に「宇都宮大工町」 = 所名です。
この所印の性格については明治28年分の令達類篇に長野郵電局からの照会が有ります。
回答は、早い話が「勝手に拵えたもんやから知らんで。良きに計ろうといてな。」とのことです。
後ほど御覧ください。リーフです。
長野郵電局照復
【自己評】 よく頑張りました。努力賞です。
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