丸二型日付印については、いままで基礎となる分類のところでいろいろと理屈っぽいことを書いてきました。
これは、私自身の勉強のためです。
しかし切手収集は学問ではありませんので、楽しくなければいけません。
丸二を楽しむには、
① 最上級のスタディーコレクションである時刻表示の網羅的収集
② 希少エンタの姿かたちの良いのを見て楽しむ
の二通りがあると思っています。
時刻表示の研究はさておいて、本日御覧いただきますのは郵便料金取立書です。
赤坂局は郵便及電信局官制下の最終期に誕生しています。
明治36年に通信官署官制に変わったからと言って消印の局名表示自体には何の変化もありませんが、このエンタはまずまずの初期使用と称しても構わないと思っています。
ヤフオクでの戦利品です。
せっかく良いお値段を支払ったのですから、目一杯楽しむことにしました。
アメリカからの到来便で不足料が20銭ですので、全く切手の貼られていなかった封書と思われます。
受取人の「公使館 バック」さんは、調べると特命全権公使 Alfred Eliab Buckであることがすぐに判りました。
この時代はまだ常駐の大使と言うのはなかったそうですが、接受国の元首に対し派遣されますので、信任状を奉呈なさっておられます。
接受国側でも下にも置かない接遇ぶりで、皇室の鴨猟にお誘いしたのですが、そのときに心臓麻痺で客死という御最期でした。
(私自身も、喫煙が過ぎたのか、昨年末に高血圧症の診断をされてしまい現在も管理中です。
退職以来、10畳もない書斎にΦ200の強力換気扇を取り付けて、たばこ吸い放題の毎日を過ごせば誰でも同じ結果をもたらします。)
それはともかく、取立書の記載に笑いました。
差出人がこのエンタでは判らないのです。堂々と「欧文」と書いて澄ましています。
受け付けた欧文表記の郵便物なら、宛先が読めないときは最寄りの一等局に回付して和文併記の上(実務上は、青鉛筆が多くみられます。)そこから逓送するきまりでした。
しかし、到着便となると差出人名については和文併記のきまりもなく、東京局に返すわけにもいかず ― ということでしょう。
或いは、「欧文」と書くことが取扱規則に定まっていたのでしょうか。
【自己評価】いままでときどき悪口を書いてきたCanonのMP610がとうとう成仏しやはりました。
「プリンタヘッドが違います」という意味不明の遺言を遺してブラックアウト。
調べると、愛用家の皆さん同じ経験をされておられたようです。
Epsonのオフィス仕様のものに買い換えましたが、赤味が強く出てしまうことには変わりがありませんでした。
多分、専門的な操作で回避できるとは思うのですがトリセツを読むのは苦手です。
またそのうちに頑張ってみます…。
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