月も替わり、今日は「お朔日」。
前回までは東京局についてゴタゴタと書いていましたが、今回からはもっと面倒な支局についてです。
丸二型日付印が使われた期間一貫して、移転改廃も業務継承も無く同じ局名同じ場所で営業した支局は全部で16です。
麴町・神田・飯田町・麻布・靑山・四谷・牛込・本鄕・駒込・下谷・淺草・深川・本所・小石川・西久保・三田。
偶然でもないのでしょうが、全局が郵便電信支局です。
唯一変わったのが官制。通信官署官制の施行に伴って「郵便電信支局」から「郵便局」に改定されました。
この16局以外に、東京市内で丸二型を使用したのは14局(所)です。
※ ただし、次の局(所)はいずれも1箇所としてカウントしています。
〇 議院郵便電信取扱所 衆議院内郵便局に改称
〇 兩國郵便局 兩國郵便電信取扱所に改定、後再度郵便局に改定
〇 丸之内郵便局 日付印の局名表示に「丸之内」「丸ノ内」並用
※ また、次の局はそれぞれ独立してカウントしています。
〇 西久保郵便局から移転改称した芝郵便局
〇 芝口郵便局廃止に伴い取立金払渡事務を継承した京橋郵便局
局(所)の設置改廃にこんな注釈が必要なほど錯綜しています。
とりあえず先述の16局は、まとめて扱う方が比較に便利なので並べてみました。
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※ 2015/06/03 追記
丸二の大家みたいな口を利いておきながら初歩的なミスにやっと気が付きました。
上掲の16局の中に西久保が入ってしまっています。
15局に訂正します。
西久保は、改めて別のリーフで独立した取り扱いをしますので御了解ください。
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東京局でさんざん書き散らかしたように、日付印の大きさ(外径)に2種類あるようです。
当初から使われた、外径7.6分(=23.03mm)で外側の円の幅が0.3分(=0.91mm)の印軸
明治35年に、3駒型/小数とともに登場した外径8.0分(=24.24mm)で外側の円の幅が0.5分(=1.52mm)の印軸
この二種類の印軸が8駒分数/3駒小数とセットで使われれば簡単なのですが、
8駒小数/3駒分数 が見つかっています。
加えて、新旧の印軸が混用されています。
全ての組み合わせがあるとは思えませんが、時代を追って並べてみると、
▼ 最初に、外径7.6分で8駒分数が使われ
▼ 明治35年からは、支局では外径7.6分で3駒小数が相当数見られます。
どうも、予算をケチって新しい駒だけ交付したと考えるのが順当なように思われます。
もちろん、新しい規格の印軸も1~2本は交付した可能性もあります。
次回に御覧いただく本鄕支局はその例です。
ただあまり見かけません。明治35年に最も多く見られるのは、上記の「旧規格の印軸に新しい駒」
の混用タイプです。
とりあえずは、最初に使われた「外径7.6分で8駒分数」のリーフです。
東京局と同様かそれ以上に、日付部に入れるバーの位置にバリエーションが有って面白いものです。
日付部の各数字やバーは、自由にスライドできたのでしょう。そのスライド止めのようです。
リーフです。
【自己評】 随分集めたつもりでも、並べると穴だらけ…数の威力は恐ろしいものです。
この上、栗3銭だけに限って揃えるなんぞは、夢の世界ですナ。
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