支局(市内郵便局)も並べてゆくと、ますます収集が難しくなってきます。
芝口支局は、丸二使用期間中電信を扱いませんでした。したがって公式名称は「東京郵便電信局芝口郵便支局」。わざわざ「郵便支局」と断っています。
郵便と電信を扱う前出の15支局の公式名称は「東京郵便電信局〇〇支局」。簡単です。
芝口局は明治37年3月30日限りで閉鎖され、翌3月31日から郵便事務は東京京橋郵便局に移されます。
(為替事務・貯金事務は新橋郵便取扱所が継承)
西久保局が芝局に移転改称したのと同じ日です。
なぜ、年度の改まる4月1日にしなかったのか、本当の理由は判りません。
しかし、会計単年度主義が影響していたことは容易に想像できます。
単年度会計のもとでは、商品/サービスの発注から納品/完了までがひとつの年度に収まる必要があります。
もちろん、「債務負担行為」(=当該年度では商品/サービスの発注のみを行う)という例外はありますが、「やむを得ない理由」が必要です。
4月1日に移転したのでは、発注は新年度に属してしまい納品/完了も同日付けという無理が生じます。
それよりも何よりも新年度当初にそんな大金が準備できなかったのでしょう。
「何もかも旧年度中に終わりました」(少なくとも書面上は―です)と整理した方が簡単です。
お役所の発想です。
この京橋局を含めて新設があと4局で、計5局。
高いハードルは高輪局です。
リーフに書き込みをしていませんが、丸二の使用時期は無集配局です。
赤坂局は収集も簡単そうですが、この局だけ印軸に新旧があります。
前出の 7.6分環と 8分環です。
私自身もリーフ作りの後で気づいて、時刻入り2種を無理に押し込めました。
窓口事務も電信も取り扱わなかったため、時刻空欄はなさそうです。
白金局も電信業務が無なかったため、時刻空欄は難しく未集です。
丸之内局は「丸ノ内」表記も並行使用したようですが、「丸ノ内」出現時期を特定できるほど集まっていません。
櫛型印での表記は「丸ノ内」の勝ちでした。
【自己評】未集の言い訳みたいなリーフ解説 ―― まあ、たまには良いことにしておいてください。
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