前回投稿の予告に反して、この投稿も横濵局の続きにします。
横濵局発着の葉書があったのを忘れていました。
居留地内の発着で、御覧のとおり随分あっさりとした宛名書です。
住所は、「N180」。
「N」は山下町のようです。居留地としての山下町の後に設置された山手町(山下町の南側)と区別するために付けた符号と思われます。
葉書の文面もあっさり。今も東京にある「ドイツ語福音教会」の前身から発せられた礼拝の案内です。
興味を持ったのは、礼拝の時刻が「10 1/2」となっていることです。
確かに英語もドイツ語も時刻の表現に "half" , "quarter" を使用しますが分数表記は初めて見ました。
本池さんも丸二初期の時刻分数表示について「このような発想はどこから生まれたのか」と訝っておられます。
でもこれだけでは「 /6」という表記があったことの根拠にはならないですね。まあ、こんな書き方も有った ―くらいなことでしょう。
先述の東京のドイツ語福音教会のサイトを拝見しますと、牧師さん Dr. Hans Haas さんは1909年までお務めだった方のようで、当然葉書の文面と符合します。
礼拝の時刻は、今も10時半からでした。
リーフです。
【自己評】同一局発着の葉書をたくさん集められるとよいのですが、当然限りがあります。判断できるのは、結束や伝送便についての全貌のごく一部…。
多分、午前中の状況はこの先も解明できないかも。
それでも、いくつかのデータが集まれば推測くらいは ―ただの希望です。
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